赤い糸―運命のヒト―



きっと空の心は『助けて…』って…『苦しい…』って叫んでる。



何で空がこんなに苦しまないといけないんだ?



空は何も悪くないのに…



何でだよ…



運命って残酷だ…――



「空、ちょっと話そう。」



真っ直ぐ空の目を見て言った。



こうすると空が断れないのをわかってるから。



すると空はおもむろにため息をついた。



「…わかった。」



小さく頷いた空に微笑んで俺は空の手を引いて歩き始めた。



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