赤い糸―運命のヒト―
空、強がるなよ。
お前の闇も弱さも…罪も…俺が全て受け止めるから…――
「俺じゃ…頼りないか?」
お願いだから、俺に頼ってよ…
俺の言葉を聞いた空の目に涙が滲んだ。
きっとずっとこらえてたはず。
必死に強い女を演じてたんだろう。
それでいいよ、お前の弱さを俺に見せて…?
「想…っ!!もぅっ…お願いだから、優しくしないでっ…!!」
「…俺は空に迷惑だって言われたって、お前に世話焼き続けるよ。」
空のことが好きだから…
「想だけには…っ頼りたくないのっ!!あたしと一緒にいたら…想まで堕ちていっちゃう…っ!!想には…幸せになってほしいのにっ…」
「…俺の幸せは俺が決める。それに俺は堕ちていかない。空だって…空には幸せになる権利があるよ。」
俺は空の涙をすくう。
そのまま我慢しないで泣いて?
「そんな権利ないもん…運命なんだよ…あたしには決しておろすことのできない罪があるから…っ!!」