赤い糸―運命のヒト―



走ってる途中、俺は1つ空が行きそうな場所を思いついた。



もしかしたらあそこにいるかもしれない…



思いたった途端に俺は駅へ向かった。



…――



電車に揺られること数分。



繁華街から離れた、のどかな雰囲気の駅で降りた。



そこから記憶の糸をたぐり寄せ、昔空に連れられて通った道を思い出しながら歩く。



たしか…ここを右に行ったところに…



そう考えながら曲がったところはたくさんの人の命が眠っているところ…



そう、ここは墓地だ。



所々にお墓参りに来ているらしい人がいる。



広い墓地だから一目で空がいるかはわからない。



さすがに俺の目的の墓の場所は忘れてしまったので、探し回ることにした。



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