赤い糸―運命のヒト―



帰り道、想としゃべりながら歩いていた。



「空、友達できてよかったな。」



「うん。」



「俺、嬉しいよ。空は俺以外には懐かなかったからな。」



「自意識過剰~…でもあたしも想以外で心開ける人ができると思わなかった…」



自分でもちょっと驚いてたりして…



「何?空、無愛想なくせに俺に心開いてたんだ~?」



ハッ…!!



あたし今何気に恥ずかしいこと言っちゃった?



…顔が熱くなってきた…



「顔赤いぞ~?」



想がからかうように言ってくる。



「…っ!!うるさいっ!!」



「はいはい、ごめんなさ~い。」



全然反省してないような口調でニヤニヤしながら言う想。



…なんか負けた気分。


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