赤い糸―運命のヒト―



次の日。



いつものように空の家へ空を迎えに行く。



―ピンポーン―



チャイムを押してしばらく待つと、空が出てきた。



寝坊したのか?



冴えない顔の空。



「寝坊?」



「ん?あ~…うん、そう…」



動揺したかのように目を泳がせて答える。



…怪しい。



「…本当に?」



「…うん。」



今度は俺の目を真っ直ぐ見て言ってきた。


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