赤い糸―運命のヒト―



「…何だ…これ…」



俺は戻そうとしていた制服を逆に捲った。



いや、一応言っときますけど、変なこと考えてる訳じゃねぇから…



空のお腹の痣は明らかに新しいものもあった。



空への暴力は終わってない…?



空が幼い頃、家族から暴力を受けていたのは知っていた。



でも、もうそれは終わったって空が…――


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