赤い糸―運命のヒト―



「空…お前、昨日の夜何してた?」



俺は真剣に空を真っ直ぐ見て聞いた。



本当のこと、言ってくれ…



俺はお前を助けたいんだから…――



「昨日の夜?さっきも言ったじゃん。普通に寝てたけど。」



空は苦笑いで答えた。



空…俺が空の嘘を見抜くの、得意なの知ってるだろ?



嘘なんかつかないで、素直に俺に言えよ…



俺に甘えろよ…



お前が強くないことは、誰よりもわかってるつもりだから…――


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