赤い糸―運命のヒト―
【空side】



『全部、受け止めるから。』



想のその言葉で更に涙が溢れた。



あたしは想の言葉を信じて『強がんないで素直に言おう。』と思った。



それから想に今までのことを言った。



暴力はまだ続いていること。



本当は誰にも言えなくて辛かったこと。



想は少し俯きながらも黙ってあたしの話を聞いてくれた。



そして最後に…



「…気付けなくて、ごめん…」



と言って軽く抱きしめてくれた。




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