赤い糸―運命のヒト―



「遅いぞ、お前ら~!!」



あたし達の担任らしい人に促され、席に着く。



一ノ瀬と海堂だから、想とは席も近かった。



想はあたしの斜め後ろの席。



担任の入学式などについての話を聞いてる途中、前の席の女の子が話しかけてきた。



「すっごい美人だねっ!!名前何ていうの?」



ボブヘアーのかわいい女の子。



「一ノ瀬空…」



やっぱり、想以外の人と馴れ合うつもりはない。


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