赤い糸―運命のヒト―



俺は空の笑顔が好きなんだ。



昔の無表情の空には二度と俺が戻らせない…――



―ガチャ―



家にはお袋が居るみたいで、キッチンから野菜を切る軽快な音が聞こえてくる。



俺がリビングに入って、その後に空が遠慮気味に入ってきた。



普段、俺ん家で遠慮なんかしねぇくせに。



まぁ、今日はいつもとは違うからな。



< 61 / 140 >

この作品をシェア

pagetop