赤い糸―運命のヒト―
ひいおばあちゃんだけは愛情を注いでくれたけど、幼いあたしにとっては足りなかった。
周りの子はお父さんに肩車してもらって…お母さんに手を繋いでもらえて…兄弟でトランプをして…
あたしもそんな当たり前の幸せが欲しかった…
それなのに、間もなく、そんなひいおばあちゃんもあたしを残して天国に旅立った。
悲しくて、哀しくて、どうしようもなかった。
あたしに『愛情』をくれる人はいなくなったと思った。
新しい家族はお母さんの妹家族。
でも歓迎されないあたしは『あの人達』のストレス発散道具…
その時のあたしの心は崩壊寸前だった…
そんな時に出会ったのが想。
あたしのモノクロだった世界に『色』をくれた人…――