一番近くに君が居る

「…はい？」


いきなり再度襲撃にあった、そんな気分だった。なんでいきなり⁈ なんでそれ⁈


「つ、付き合わねぇよ！なんだよ急に！」


なんでそんな事を⁈


軽くパニック状態の直哉に比べ、完全に通常運転のココ。「え〜、だって、可愛かったし…」なんて少し不貞腐れた様子で答える。

可愛かったって、なんで過去形？そんな疑問もあるが、今はむしろそこでは無い。


「なんだよ、可愛かったらなんだ？可愛かったら付き合うのか？俺に美穂とまた昔みたいに付き合えっつーのかおまえは？」


なんて、直哉はつい攻め口調になってしまう。それもそのはず。直哉はこの状況に身に覚えがある。自分が後悔しているあの日あの時とまた同じことを繰り返せと言われてるような気がして仕方なかった。