一番近くに君が居る

「おかえりなさーいって、あらー!直哉君いらっしゃい」


ニコニコと微笑む久代に出迎えられた直哉は挨拶をする。


「久代さん、今日はテスト勉強するの!二階にいるね」


ココが久代にそう告げると、久代はニッコリ微笑んで「そうしたら後でお茶を持って行くわね」と答えた。


二階のココの部屋に入った二人は真ん中に置いてあるテーブルの上に教科書とノートを開いた。それぞれでやって分からないところを教え合う形式だ。

カリカリとシャーペンを走らせる中、直哉が「久代さん何時までだ?」と口を開く。


「んー、ご飯の準備出来次第だけど…大体5、6時かな?」
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