一番近くに君が居る

「わーい!休憩しよ休憩ー!」


お菓子に飛びつくココを見て久代さんは楽しそうに微笑みながら、「後半戦も頑張ってね」と部屋を出ていった。


「うーん!頭を働かせた後は甘いものだね!」


「おいしー!」と、嬉しそうにチョコレートを食べるココ。

「後あれだね!一人じゃないからおいしー!」なんて嬉しそうに無邪気に話すココが、直哉はとても愛おしかった。


「翔君も一緒にくればいいのにね!三人だったらもっと美味しい!」

「そうかもなー、でもアイツがここで座ってんのは想像つかねぇな」

「そうかな?でも翔君もテスト勉強するよね?」

「…さぁな?どうだろう。普段もノートすらとってねぇよアイツ」

< 145 / 306 >

この作品をシェア

pagetop