一番近くに君が居る
「で、今日は何があるのかしら?もしかしてデート?」
「デート?違うよー!今日の夜は直哉とお祭りに行くの!昨日の夜は楽しみで眠れないかと思ったよ!」
「あら、デートじゃない」
「え?デートなの?」
「違うのかしら?」
「?、わかんない。でもなんでもいいけど今日は遊びに行くから夜ご飯は大丈夫だからね?久代さん!」
何も気にしていない様子でニコニコとしているココにあらあらと思いながら久代は「分かったわ」と答えた。
「!、そうだココちゃん。お祭りと言ったら浴衣じゃない?今日着ていかない?」
「え?浴衣?」
キョトンとしてココが久代に尋ねると、久代は自分の事のようにウキウキとして「そうよ、夏のお祭りなら浴衣にしましょう!」と胸の前で手をパチンと合わせる。
浴衣かぁ…昔一回着たような気がする…
と、そこで。もう一つココは思い出す。