一番近くに君が居る

「好きっていつまで続くのかな」

「メイド喫茶やってまーす！ぜひ来て下さーい！」

「３階の階段上がってすぐにありまーす！」


今日はついに文化祭当日。
天気は晴天、絶好の文化祭日和である。
その助けもありココ達の学校には沢山のお客さんが来校し、文化祭は大盛況だ。

そんな中にこやかに微笑みながら校門から中庭の間で呼び込みをするココと咲。咲はメイド服、ココはウサギの着ぐるみといった準備通りの衣装を着込み、ココにいたっては更に首からダンボールで出来た看板をぶら下げている。

「メイド喫茶でーす！」と校舎内でやっている事を宣伝しながら二人はそのまま校庭へと移動すると、校庭では３年生のステージが行われていたり屋台形式で飲食形が出されていたりと、まさに文化祭真っ只中！といった様子だった。


「うわ！なんかすごい良い感じに盛り上がってる！」

「本当だね！いいなー、外も楽しそうだなー」


目を輝かせてココは辺りを見回す。しかし「でも…ウサギは暑い…」なんて、表情とは裏腹な言葉をポツリと呟くココに、咲はゲラゲラと笑った。