一番近くに君が居る
突然の直哉の問いに、ココは思わず口を閉じて首を傾げる。“どうゆうこと?”なんて口に出さなくても直哉にはすでに伝わっていた。
「苗字でいいんだよアイツなんて。佐久間さんって呼んでやれ」
「…?でも直哉昔、仲良くなるには名前で呼んだ方が良いって言ったじゃん」
「いや、ソレはソレコレはコレ。アイツはいいんだよ、つーか男はみんな苗字でいい」
「えーっ!じゃあ直哉も苗字がほんとは良かったってことー⁈ 」
「違う、俺は別。俺はいいんだ」
「えー!訳分かんない!」と口を尖らせるココに、直哉はそうゆうことだの一点張りで攻めるが、結局その後、ココはまた翔君に戻っていたりする。