一番近くに君が居る


そして、「じゃあそろそろ帰るから」と帰路につく二人の後ろ姿を眺めながら、再度二人になったココと直哉。

気づけば夕暮れが近づいてきていた。



「…直哉、ずっと一番傍に居てね?」

「あぁ。約束だ」



それは、もう一度結び直した約束。

きっとずっと、結ばれる約束。


繋いだ手の温かさと共に、二人はそれを大切に、ずっと胸に抱き続ける。


二人の約束。

大切な約束。


だからずっと、これからもずっと、一番近くに君が居る。






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