一番近くに君が居る
「わたしは今日友美ちゃんに聞いたんだけど…やっぱり、気にならないって事は無いよ。直哉が周りにどんな事言われてるのかは気になるし…。でもなんで気にならないもんって聞いたの?」
「いや、牧のそうゆう話に興味ねぇんだと思ったから。前に言ってただろ?自分が牧の一番だって。でもやっぱ今の言いようじゃああの噂も受け取り方が違ぇみたいだな」
「?、受け取り方?…あぁもしかして、わたしにヤキモチやかないのかって翔君も聞いてる?」
ココの割りに恋愛事情の話だとやけに理解が早いことに翔は驚いたが、ココの「今日はそんな事をよく聞かれたの」という言葉で納得した。きっと始めに尋ねた奴は随分大変だっただろう。
「そうだ、でね。このあいだ翔君に言ったみたいに答えたんだけど、みんなにすごく怒られたの…いつまでもそんなのあり得ないんだから気をつけなさいって。わたしが直哉の傍にずっと居れるのはあり得ないことなのかなぁ?」