cry


「亜紀、まだ終わらないのかな…?」


まだ終わらなさそうな亜紀のクラスのホームルーム。


周りがさっきより騒がしくなったと思ったら、気づけばもう他のクラスは終わっていた。


このクラスはいつも遅い。


担任の話がやたらと長いらしい。


はぁ…このクラスじゃなくてよかった〜。


なんて考えていると
こっちに歩いてくる雄輝の姿が視界に入った。


あぁ…帰るんだ。


「…るせぇーよ…あはは」


雄輝が友だちと楽しそうに話してるのが聞こえる。


どんどん近づいてくる。


雄輝が近づいてくるたびに緊張が深まる。


そして、雄輝が遥香の前を通り過ぎる瞬間…


…私は下を向く。


雄輝が通り過ぎた後
静かに顔を上げ、その楽しそうな背中を見送った。


< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop