ちょっと危険な童話① 赤ずきん
赤ずきん
ある村に、いつも赤いずきんをかぶっている女の子がいた。
その女の子は優しくて、おもしろいので村の人気者で、みんなからは「赤ずきん」と呼ばれていた。
そんな赤ずきんも、今日は17歳の誕生日だ。
朝起きると、
「おはよう、赤ずきん。おばあちゃんから電話があって、誕生日をお祝いしたいから今日家に来てくれって言ってたわよ」
お母さんがそう言った。
「うん、わかった。朝ごはんを食べてから行ってくるわ」
赤ずきんが答える。