ちょっと危険な童話① 赤ずきん
オオカミにそう言われたと思った、次の瞬間―――
赤ずきんにキスをした。
なんなの、これは!?
やだ!!
やだ!!
やだ!!
そう思ってても、オオカミが放してくれるわけもなく。
ふと赤ずきんは、口の中に違和感を感じた。
生温かいものが、口の中に侵入してくる。
まさかこれ、オオカミの―――
考えた赤ずきんはぞっと寒気がした。
「んあっ!!やめ―――」
やめて
と言おうとすると、また口をふさがれる。
この繰り返し。