ちょっと危険な童話① 赤ずきん
もうそろそろ赤ずきんは息が持たなかった。
―――やばい。死んじゃいそう…。
そう思った時、オオカミがやっと唇を離した。
…よかったわ。これでもう、家に帰らせてもらえる…。
そう思った赤ずきんがいけなかった。
油断したのだ。
次は、胸の方に違和感が走った。
ふと見ると、オオカミがいやらしい手つきで触っているではないか。
「やだっ!!やめてよ―――」
反抗しようとすると、また口をふさがれる。
もう赤ずきんにはだんだん体力がなくなっていた。