私の執事は同級生!?(仮)
何それ。

何それ何それ何それ!


「何それ!どういう事!?
私の言うことが聞けないって」

「違う」


私の口をふさぎ、真剣な目で私を見るる龍神。

…なんかかっこいぃ…。

ていうか今はそんな場合じゃない!

まずありえないから!

大声を出さした分、みんな白い目で私たちを見ていた。

それから龍神は私の耳元に口を近づけた。


「幼馴染設定なんだから、下の名前で呼ぶのが自然だって話」

「…ま、まだその設定あったんだ」

「もちろん。幼馴染設定はいいとして、過去とか未来は省くけど」

「…ですよねぇ」


あれはどう考えても重すぎる。

でも、今の私はそれどころではない。

耳に、耳に、龍神の吐息が…!!


「…ちょ、ごめん…。耳こしょばい」

「ふぅん。悠乃はここが弱いのか」


言って「ふぅ…」と耳に息がかかる。

思わず「ひゃっ」なんて言葉が出た。

恥ずかしすぎる…。

「ばかっ!」と一言だけ叫んで私はその場からダッシュで逃げた。

帰ったら絶対に説教してやる!

…でも、本当は名前呼んでもらえてちょっぴり嬉しかったり。


やっぱりたくさんの人が白い目で私たちを見ていた。

< 10 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop