私の執事は同級生!?(仮)
ずんずん進んで行って靴箱まで移動。

靴を履きかえて正門まで向かおうとした。

その時。


「ゆ、悠乃…」


後ろから声。

振り向くと龍神。

私は一度睨みつけてから無視。

すると、小さく「ごめん」と聞こえたかと思うと、私は靴箱の後ろに引っ張られ、口も押えられた。


「ん、んー!?」

「静かに」


朝と全く同じ口調で言う龍神。

目的が全く分からない。

しばらくすると女の子の「龍神君見つかった?」「ううん」「もう帰っちゃったのかなー?」なんて会話が。

そのまま声は消えて行った。


「ふぅ…」


上から龍神の龍神の溜息。

私の口から手が離れる。

しまった。噛んどけばよかった。


「…で、何のつもり?」

「何が」

「何がじゃない!
いつもの敬語はどうしたの?」

「だって、お父上から学校では素でいいって言われたから。
それとも、学校でも『お嬢様』って呼んで欲しい?」

「はぁ!?」


何よこいつ!

すごい腹立つ!

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