私の執事は同級生!?(仮)

ホシゾラ

昨日、学校から出た瞬間からいつもの龍神に戻っていた。

怖いぐらいいつも通り。


「ちょっと」


下校中の車の中、私は龍が…じゃなくて、…翔に話しかけた。


「なんでしょう、お嬢様」


うん、普通。

至っていつも通り。


「さっきと全然態度違うんだけど」

「何を言ってるんですか。
私は全く持って普段通りですよ」

「違う!学校の時と全然何か違うの!」

「何か、とは何ですか?」


翔が笑って問い返す。

全く悪意はな感じられないけど、裏では何考えてるかわからない。


「学校の態度が素だというなら、今の、りゅ…じゃなくて、し…し、ょう…はなんなの?」


なんとなく恥ずかしくなって思わず口ごもる。

相手は意地悪そうな目で見ていた。

…学校の時とおんなじ目。

それからあきれたような溜息。


「家では龍神でいいです。」


結局何も答えず、龍神はにっこり笑っただけだった。

…ムカつく。


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