私の執事は同級生!?(仮)
ゴォォォォ…


ドライヤーの音が部屋に響く。

すると、何を思ったのか龍神はドライヤーの手を止めた。


「? どうしたの」

「お嬢様、星を知っていますか?」

「はぁ?」


何それ。

またバカにしてんの?


「星ぐらい知ってるよ!私はそこまでバカじゃない!」

「バカなど一言も言っておりませんが」

「質問がバカ扱いしてるの!」


なんなの、本当に。

バカにしてるとしか考えられない。

学校では意地悪だし、家では天然だし。

2重人格か。


「そう思われたのでは申し訳ありません」

「分ればいいの。
で、なんで私が星を知っているか聞いたの?」

「お嬢様、星は知ってても見たことはありますか?」

「見たことは…。」


ない。

龍神が笑った。


「少し、出かけませんか?」


出かける?今から?

星を見に?


「…行きたい。」

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