私の執事は同級生!?(仮)
今日の内容は…テスト。

といっても小さなテストで、5教科が一枚裏表の50分間。

2時間目は班決め。

3時間目は委員会決め。

これが今日主に行われること。


「一時間目からテストって…」

「で、でも、一時間だけだ…し…」


一時間目終了後の私と彩。

机に突っ伏し、二人とも死んでいた。


「何あれ。一昨年の入試って。

うちらの倍以上難しいじゃん。

一個下でよかったー!」

「私、一問だけ解けなかった。最後のあれ」

「あの問題で一番最後のやつだけ!?

悠乃頭いいんだね…」

「そ、そんなことないけど…。」


確かに難しい問題ばっかりだったし。

去年、翔にビシバシ教え込まれた成果だ。

そのおかげで、入試の結果は3位ギリギリだった。

いつの間に受けたのか、2位は翔

1位はよく覚えてない。


「頭いいよー!

一位は新木君でしょ?

2位は龍神君で、3位は悠乃。

私なんて下から数えたほうが早いのに」

「あはは…」


苦笑いしか返せない。

多分前の私も、もしかしたらそうだったかもしれない。

ていうか、この学校に入れるかどうかさえ…。

ここにいられるのはほぼ翔のおかげだと、少しは感謝してるつもりだったり。


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