私の執事は同級生!?(仮)
そんなことを思いながら朝食を食べていると、お兄ちゃんが来た。


「あ、お兄ちゃんおはよ。」

「おはよ、悠乃。」


わたしのお兄ちゃん、悠也。

優しくて文武両道の自慢の兄だ。

この家の長男で、将来はお父さんの跡を継ぐことになっている。


「それじゃぁ、ごちそうさま。」


今日はちょっと軽食にしてもらったので、
すぐに席を外す。

竜崎は私の横で静かに立っていた。

よし、早く準備しなくちゃ。

珍しく早起きした私はせっせと荷物をかばんに詰めていく。


「お手伝いいたしましょうか?」

「大丈夫。荷物ぐらい自分で詰めれるもん。」

「準備が終われば少し紅茶でも。」

「時間がないの。」

「…さようでざいますか。」


少しさびしそうだった。


「と、とりあえずお弁当持ってきて。」

「かしこまりました。」


それを見てると、こっちも複雑なので仕事を頼む。

竜崎はうれしそうに部屋を出て行った。
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