私の執事は同級生!?(仮)
数分もしないうちに龍神が戻ってくる。

仕事を与えられてうれしそうだった。


「お嬢様、お弁当でございます。」

「あ、ありが…て、えぇ!?」


重箱だった。


「ちょっと!こんなに食べられないよ!」

「しかし、今日はお嬢様のご入学祝いゆえ、これぐらいが丁度いいと料理長に渡されました。」

「全っ然丁度よくない!年頃の女の子を太らせて何がいいの!?」

「し、失礼しました。すぐに取り替えてきます。」

「…もういい。お昼には帰るから、みんなで食べる。」

「かしこまりました。」


言って、龍神はそそくさと部屋を出て行った。

全く…。

でも、私はそんな龍神が好きだ。

けど、そこに恋愛感情はない。

執事の龍神が好きなだけ。

私のために精一杯頑張ってくれる姿勢が好きなんだ。


そんなことを言ったら、あなたは苦笑するかもしれないな。
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