私の執事は同級生!?(仮)
天然の恐ろしさも分かったところで石川県に到着した。

本日の予定は観光。

基本はスタンプラリー…なんだけど。

結局は班で適当にどっか行け、ということらしい。

ていうか生徒に丸投げ!?


「萌奈ちゃん、最初どこ行く?」

「そうだねー…」


萌奈ちゃんがパンフレットを広げる。

私もそれを覗き込む形で見てみるけど、よくわからない。

「貸せ」と、翔がパンフレットを取った。

じっくり眺めた後。


「これは?」

「…美術館?」

「あぁ。
ここからそう遠くない。

涼しいし、無料だし、移動しなくて済む」

「まぁ、確かに…」


「んじゃ、決定ー」と、翔は歩きだす。

ちょい待て。


「みんなに聞かないの?」

「駿はばて気味だし、小高はニコニコしてるぞ」

「え!?」


萌奈ちゃんが声を上げた。

見ると、真っ赤な顔した萌奈ちゃんが口を開けていた。

そのまま顔を手で覆う。

とてもはず恥ずかしそうに見えた。

いや、実際恥ずかしのだけども。

で、駿も言った通り日陰で休んでいた。

さっきまでのハイテンションはどこへやら…。

その後、彩が「私も混ぜてー!」ときたので、一緒に回ることに。
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