私の執事は同級生!?(仮)
のんびり歩いたけれど、割と近くですぐに着いた。

館内に入ると、楽園が待っていた。

自動ドアをくぐった途端、


「「「「「涼し~!!」」」」


さっきまでぐったりだった駿も声を上げるほど、館内は涼しかった。

もしかしたらここに住めるかも…、と考えてしまうほどに。


「ほら、選んで正解だったろ?」


翔が自慢げに言った。


「まぁね。みんなうれしそうだし」

「じゃ、俺座っとく」


と、ベンチに向かったいく。


「へ?なんで?せっかく来たんだから見ていきなよ」

「これ以上動きたくねぇ」

「…」


なんだそれ。

自分で連れて着といて結局これ?

よくこんな面倒くさがりで執事やっていけるな…。

まぁ、やることは毎回毎回しっかりやってるんだけど。


「適当に見てこいよ。俺のいない自由な時間に」

「何、その言い方」


なんとなく自虐的に聞こえるんですけど…
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