私の執事は同級生!?(仮)
言われた通り彩にメールを送り、ベンチの隅に座る。

翔が寝転んでも余るくらいなので、結構長い。

変な形に歪んでるのはきっとプロの芸術者が使ったからだと思う。

寝ると思ってたのに、翔は普通に体を起こした。


「……しんどいとかって、嘘だろ」


…やっぱりお見通しか。

だまって頷く。


「バカだなぁ、悠乃」

「バカじゃない」

「バカだね。もしくは間抜け」

「あまり変わらないと思うんだけど」


ちらりと翔を見ると笑っていた。

ほんのわずかに。

……きれいだな。

すると今度はこっちを見て怪しげに笑う。

それこそ悪魔のように。


「俺に惚れたか?」


一瞬ドキッとする。
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