私の執事は同級生!?(仮)
……いや、そんなことありえないんですけど。

想像したくもない。

なのになんで言えないんだろう?


「…ない」


とりあえず否定。

何か心にもやもやができたけど。

私から目をそらしつつ翔が笑った。


「ふぅん。そりゃ残念」

「あんまり思ってないくせに」

「さぁね」


私はなんとなく残念だけど。

…て、そんな事ないし!

ありえない!

……………絶対とは言えないけど。

とにかく、今のところ断じてない!


「ところで悠乃。

今夜肝試しするの知ってる?」

「肝試し?」


話を変える翔。

何だろう、肝試しって。

ここは素直に聞く。


「なに?それ」

「読んで字の如く、“肝”を“試”すんだよ」

「…どうやって?」

「みんなが怖いことをやって。

まぁ怖くないやつもいるんだろうけど」




意味が分からない。
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