私の執事は同級生!?(仮)
しばらくして学校に到着。

門のところにはたくさんの人で、写真を撮ったり、校内に入って行ったりしている。


「…これが学校、ですか?」

「そうだけど。」

「はぁ…。」


ん?なんだこの反応。

いつもの龍神じゃない。

今でも学校の前の生徒たちに見とれている。

その目は子供のそれと同じだ。


「もしかして…学校って初めて?」

「え?……は、はい。」


軽く照れてはにかんだ龍神。


ドキッ


……ん?

なに、今の。


「ずっと執事になるために家庭教師から教え込まれただけなので。
あまり家からも出ませんでした。」

「そ、そか…」

「では、参りましょうか」


そういって歩き出す龍神。

そのあとをあわてて追う私。

さっきのはなんだったんだろう?

でも、今はそれどこれではないのでとりあえず置いとこう。
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