幼なじみって言わないで
子供の頃のハナシ



「しゅんくんっ」

大好きな彼の名前を呼ぶ。



「れいちゃん!」

彼も私の名前を呼ぶ。




でも、もう今日でそれもおしまい。
最後になってしまう。





「玲衣ちゃん、ボク、ずっと大好きだから!」

「うん…! 玲衣も、玲衣もずっと好きでいるっ」

「大きくなったら、絶対玲衣ちゃんのとこに、帰ってくるからね」

「うんっ。絶対! 約束!」

「うん、絶対!」




そう言葉を交わして、瞬くんを乗せた車は走り出す。


< 1 / 17 >

この作品をシェア

pagetop