罪を憎んで…明日の章…
「生活芸術部って何するかわかります?」

「生活芸術部? なんだろ?どんな部活なの?」

「茶道とかフラワーアレンジメントとかやったりします」

「あぁ~確かに生活芸術って感じだね~じゃぁ茶道出来るだ?」

「ん~幽霊部員が大半で、幽霊部員その1なんであんまり;」

「ははは、幽霊部員かぁ~」

「あ、でも、去年の文化祭で着物着てやりましたよ? 1週間でとりあえず覚えてっ!!」

「1週間ってすごいね。着物姿か~」

「ん~、見ますか?」

「え? あるの?」

「はい♪」

『…やった、うまく誘導できたっ…あとは隙をみて…』

明日香は、カバンから生徒手帳を取り出した。

そして、そこに挟んである写真を実に手渡した。

「おぉ~本当だ。へぇ~なんか本当に茶道って感じに見えるね~でも、畳じゃないんだね?」

「普段使ってる部屋は畳だけど、校舎からはちょっと離れてるんですよ~」

「そうなんだ~でも、なんかすごいね~」
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