罪を憎んで…明日の章…
「すみません、俺の連れに何か用ですか?」

優しい感じ声で別の男が話しかけてきた。

「あ゛ぁ? なんだてめぇ?」

「離してもらえませんか? 俺の連れなんで」

男はナンパ男の腕を掴んだ。

「あ゛ぁ?」

ナンパ男は、声をかけて来た男にガンを飛ばした。

「あ~てめぇあれだろ? 本当は連れでも何でもないのに、良い人ぶっ……イタタタタ……おぃっ! 待て待てっ!!」

「離して……、もらえますね?」

「クッ……わぁ~ったよっ! ほらっ! これていいんだっ!!」

ナンパ男は明日香から手を離した。

それを見て、男もナンパ男から手を離した。

そして、ナンパ男は手首を摩りながらぶつぶつ文句をはきながら去って行った。

「大丈夫でした?」

「あっはいっ! あ、ありがとうございます」

明日香は助けてくれた男の顔を見た。

「――せっ……」

男は何かを言いかけ言葉を止めた。
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