罪を憎んで…明日の章…
「…」

「そうなのね?…忘れなさい…」

「…」

「もう、帰りなさい…ここにも来ない方が…」

そう言うと先生は立ち上がり、歩き始めた…。

「…あるんです…」

「え?…」

「私…見た事…あるんです…」

「何を言ってるの?」

「裁判で、隙間から宮田の姿が少しだけ…」

「…」

「似てる人が居るんです…段々宮田なんじゃないかって…違うって分からないと…私は…おかしくなりそうで…」

「そんな…気のせいよ…」

「分かってますっ!でも、段々と…その時の少年が振り返って見える顔はその人で…」

「…違うか確かめに来たのね…?」

「はい…」
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