罪を憎んで…明日の章…
何、私は普通にお祭りデートしてるんだろ…。

私は、彼を殺そうと…

違う、ただ殺したんじゃダメなんだ…。

死ぬ間際でも、姉のことを思い出させて…

自らの過ちを後悔させ…

絶望させなきゃ…

うん、だから、私とこうして付き合って…

彼が、私に本気になればなるほど…絶望も大きく…。

「ケホケホッ…」と、少女の咳き込む声が聞こえる。

明日香がその声のする方を見ると、小さな女のコが咳き込んでいた。

傍にいるお母さんらしき女性が、「大丈夫?」と声をかけている。

反対側を見ると、太っている黒縁メガネの中年男性と、金髪プリン頭の男性が馬鹿笑いをしながらお酒を飲み、タバコを吸っていた。

その煙が、風に乗って少女に直撃しているようだった。

そして、テーブルの上の筒に目が行き、赤い文字で「禁煙」と書かれていた。

その脇で、堂々と煙草をふかしている。
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