罪を憎んで…明日の章…
明日香は立ち上がり母子の方へ歩み寄り、お母さんに「あの…」と、声をかけ、続けて、

「あっちの席なら煙来ないので、変わりましょうか?」

「えっ? でも、良いんですか?」

「はい。 本当は注意すべきなんでしょうけど…」

「いえ、本当にありがとうございます。」

問う言うと母子は、明日香が座っていた方の席に移った。

そして、明日香は母子が座っていた席に座った。

「まぁ、ここならすぐ傍だからわかるよね?」と思っていると、

「なぁ〜姉ちゃん」と前の方から声が聞こえ、見るとさっきの男性2人がこっちを見ていた。

「なんか感じ悪いな?」

「な、何がですか?」

「タバコが迷惑って言わんとコソコソと耳打ちして席変わってなぁ〜いい人面か?」

「…じゃぁ、ここ禁煙で迷惑なんで辞めてください。」

「どう迷惑なんじゃ? ちょっと煙いくらい我慢しとけ! ワシら税金払っとるんじゃ!」

「…受動喫煙って知りませんか?」
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