罪を憎んで…明日の章…
「兄ちゃん!良く言った」と近くにいたおじさんが、実に声をかけてきた。
「いえいえ」と実は少し困ったように笑っていた。
なんで、この人がお姉ちゃんを…そう思っていたとき、
「あっ、危ない!!」と後ろから女性の声が聞こえた。
振り返ると、さっきの黒縁メガネの男がパイプ椅子を明日香めがけて振り下ろそうとしていた。
「きゃぁぁあぁぁあっ!!」と明日香は叫んで、とっさに手で頭を覆って前かがみになった。
―――、
何も起こらない…。
明日香は目を開けた。
周りの音が…ざわざわとしている。
何かが、私の身体を覆ってる…?
「…っ…大丈夫?」
頭の上の方から実の声が聞こえる。
「えっ?」
『何が起きたの? 別にどこも痛く…ない?』
「おいっ! 血がっ!!」
「いえいえ」と実は少し困ったように笑っていた。
なんで、この人がお姉ちゃんを…そう思っていたとき、
「あっ、危ない!!」と後ろから女性の声が聞こえた。
振り返ると、さっきの黒縁メガネの男がパイプ椅子を明日香めがけて振り下ろそうとしていた。
「きゃぁぁあぁぁあっ!!」と明日香は叫んで、とっさに手で頭を覆って前かがみになった。
―――、
何も起こらない…。
明日香は目を開けた。
周りの音が…ざわざわとしている。
何かが、私の身体を覆ってる…?
「…っ…大丈夫?」
頭の上の方から実の声が聞こえる。
「えっ?」
『何が起きたの? 別にどこも痛く…ない?』
「おいっ! 血がっ!!」