罪を憎んで…明日の章…
「トマト嫌いなんですか?」

「ん~…、ちょっと苦手で…;」

「ん~…テリヤキは大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫、それは結構好きだよ」

「じゃぁ、テリヤキセットを2つで、飲み物はどうしますか?」

「えっと、じゃぁ白ぶどうを…」

「白ぶどう2つお願いします」

2人はセットを持って空いた席に歩き出した。

「あの、本当にマックでよかったんですか?」

「え?別にマック嫌いじゃないよ?」

「ん~助けてもらったお礼なんだけどな…」

「ハハハ、君は学生でしょ?この辺でマック以外だと少し高いよ」

「はっ、気を使われた!!」

明日香は必死に平静を装っていた。

明日香は、女友達とマックに来た事はあるが、男友達と2人で歩いた事すらなかった。

それでも、明日香が平静を装えたのは、この目の前に座る男が姉の仇…宮田かもしれない…。

その疑心で頭がいっぱいだった。

そのおかげか、余計なことを考えないで済んでいた。
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