罪を憎んで…明日の章…
明日香は病院へ着くと、手術室前でここで待つように止められ、崩れるように椅子に座った。

『手術中』と書かれたランプが赤く点灯する。

明日香は少しうつむいて、考えていた。

なぜ…なんで私はないているの…?

なんで…

私は…、彼を…殺すつもりで近づいて…

宮田のはずなのに…確かに…最初は、思い込みだったかもしれないけど…

でも、あの写真は…宮田なのに…なんで、なんで…こんなに…

明日香の膝に、ポタ…ポタ…と涙がこぼれる…。

明日香は目を閉じて考えた。
< 60 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop