罪を憎んで…明日の章…
実の鼻息が、明日香の手にあたる。

「……息が…あるよね…死んでない…うん…」

…前に私が寝てた時は…どうだったんだろ…?

あの時、本当に心配してくれてたな……、今の私と同じ…?

…私…、実さんを心配してるの…?

…ううん、してるんだ…心配。

そして、生きてることで安心して…喜んでるんだ…。

「うっ…ううっ…」と、実が声をもらした。

明日香は、少し慌ててとっさに手を引っ込めた。

「あっ…こ、ここは…」

実は、目を覚ましたが、蛍光灯が眩しいのか、目がなかなか開ききらなかった。
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