罪を憎んで…明日の章…
「あ、あのえっと、お名前聞いてもいですか?」

「え?俺、谷村、谷村実(たにむらまこと)です。」

「谷村 実さん…」

『やっぱり改名してるのかな…当時かなり地元で騒がれたらしいし…』

「え~と、君は何て呼んだらいいかな?」

「あ、えっと、桂木明日香(かつらぎあすか)です」

「明日香ちゃんね」

『桂木って名字に動揺がない…?宮田じゃないのかな…』

「実さんは、何されてる方なんですか?」

『とにかく、会話をつづけて探らなきゃ…』

「製造業だよ。車関係のね」

「製造業ですか~大変そうじゃないですか?肉体労働ですよね?」

『あまり人に会わない仕事…のような気がする…』

「まぁ大変って言ったら大変だけど、大変じゃない仕事なんて無いよ」

「あっ、そうですよね」

「えっと、さっき何で助けてくれたんですか?」

「え?何でって?」

「あの、えっと他は誰も助けてくれなかったので…」 
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