罪を憎んで…明日の章…
「えっと、すみません。失礼しました。どうされましたか?」と明日香が応対すると…、

「お姉さん、何時まで?」

「えっ?」

「だから~バイト何時に終わるのかなぁ~ってね」

「あの、言ってる意味が…」

「だからね~終わったらどっか遊びに行こうよ~ねぇ~」と、男性客は明日香の腕を掴んできた。

「あの、すみません。困りますっ…」と明日香は小声でしゃべって、手を振り払った。

すると、「明日香ちゃん、4番テーブル食器お願いね」と、後ろから男性の声がした。

明日香は、振り返り「上条(かみじょう)さん?」と声を出した。

「ここは、俺が対応するから…ね?」

「はい。」

明日香は、上条隆一(りゅういち)に任せてそそくさとその場を離れた。
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