青い星と青虫と
「はぁはぁ・・・うぅ・・・ルナドルートの王家の魔力とはどれだけのパワーなのだ。
息がもうできないほど、重い・・・苦しい。
くそぅ・・・うう・・・」
「王家の魔力は無限大だ。
私も今驚いているけどな・・・。一時的に魔力が空になることがあっても、闘う意思が残っていることと、家族のサポートがあれば、あっという間に元通り。いや、妻の愛情で倍増しているな。
さてと・・・。それじゃ、そろそろさらばだ。
消えよ、ギガフ!」
ズズズズズガーーーーーーーーン!!!
ギガフは顔や体がケシゴムで消してしまったように消えてしまい、存在した床には身につけていた衣類やアクセサリーらしきものが落ちていただけだった。
「やった。これで残るは・・・トップクラスだけだな。
とにかく、いったん戻ろう。
ありがとう・・・小夜。」
「はいっ。うふふ、初めての妻としてのサポートうまくいったでしょ。
あれ、でも顔が怒ってるしぃ・・・。
うん、ごめんね。阿狼さんどんどん先に行っちゃうから、魔力が吸い取られちゃった対処法を話してなかったね。」
「まったく・・・。そういう大事なことは割り込み会話してでも教えてくれなきゃ。
まぁ、つらい思いをしたから、粉砕することもできたんだけどな。」