青い星と青虫と
魔物の集合体
2人はそう会話を交わしてもう一度振り返ってお互いを見た。
「いつの間に教えたり教えられたり・・・!」
「そう?」
小夜は少しとぼけた表情をして、得意気な顔をしている。
「いつも守られて、教えられてばかりは嫌だったの。
そりゃ、生きてる年数が違うって言われてしまえば反論なんてできるわけないんだけど・・・。
でも、私は・・・私の中にも守りたいって気持ちがあって。」
「わかってる。」
「えっ?」
「そんなことは少し話せばわかっていたから気にしなくていいよ。
まぁ・・・銀狼の男にとってはうれしいけど、こそばゆいというか半信半疑だったというかね。
王女が家来筋の戦士ごときを守ってくれようとするなんてあまりにも過保護すぎて目をかけてくれるどころではなくて、夢だと思った。」
「そんなに嫌だった・・・。」
「いいや、そんなに愛してくれる小夜がかわいくて、紫音や市狼が小夜と話す姿を見ただけであいつらを殺してやりたくなるほどに・・・ね。」