青い星と青虫と
阿狼の攻撃のタイミングにあわせて、紫音と市狼が炎の矢を撃ちこむ。


阿狼は魔法の呪文を唱えながら巨大な化け物の中心へと突っ込んでいった。


小夜は阿狼が化け物の表面に触れる前に光を投げかけて叫んだ。



「光の先へ!!!!」




「おぅ!」



小夜の投げかけた光の先に巨大な炎の渦が出来、どんどん膨れ上がってゆく。


蠢き苦しみだすドロドロの化け物は、黒い煙をあげながらだんだん表面が赤くなっていき、その後とうとう大爆発を起こした。


ズガーーーーーン!ドドーーーーーン!



小夜の指示によって、助かった者たちはいったん人間の地上の世界へと逃げることができた。




阿狼は自分がいたアパートの部屋に倒れこむと眠ってしまい、小夜もまた自分の部屋で眠りこんだ。
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